額装俳句の受付開始に向け、詠んだ一句を毛筆風の書として仕上げる書き入れ工程を謹製いたしました。当初は既存の毛筆体フォントをそのまま流し込む案で進めておりましたが、試作を重ねる中で、機械的に均一な字間・行間では「書」としての説得力に欠けることが分かってまいりました。

改善の第一段は、文字ごとにわずかな回転(±1.5度程度)と縦位置のゆらぎ(±2px程度)を乱数で加える処理の導入であります。これにより、印字然とした硬さがいくらか和らぎました。第二段として、句の切れ字(「や」「かな」「けり」等)の直後にわずかな余白を追加し、詠むときの呼吸を視覚的にも表現する調整を加えております。

額の縁取りについては金縁を既定とし、生成りの台紙との組み合わせを基本としました。印章「偉業之印」は額の右下に配置し、書の邪魔をしない位置と大きさ(台紙全体の八分の一程度)に収めております。

この工程一式の処理時間は、一句あたりおよそ十二秒でございます。書としての質については、主人が実物を確認したうえで水準を承認する運用を継続しており、承認前のものを対象者様へお届けすることはございません。

本稿は現象台帳#ev-0121#ev-0124を典拠とする。